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銀鱗 ~今昔~22 720ml3BY

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蔵元:『銀鱗』那波商店
度数:16.8度
使用米:秋田酒こまち
精米歩合:22%
日本酒度:±0
酸度:1.3
アミノ酸度:非公開
使用酵母 :K1801

〜これは、秋田での酒造りに、命を捧げた、男達の、物語である〜
※プロジェクトX調

我が町土崎の酒蔵【銀鱗】は、
”鉄筋コンクリート造”の仕込み蔵ですが、
築造は”昭和3年”、
2028年に築100年を迎え、
東北地方で初、
全国でも4番手という非常に先進的な蔵でした。

しかしその当時の【銀鱗】の老主人
「12代目那波三郎右衛門」は
昭和になってもちょんまげ結っていたと云う
保守堅物で通っていた御仁でした。

そんな蔵が何故こんな革新的な蔵を建てられたのか、
それには、
【米の秋田は酒のくに】【美酒王国秋田】
と標語を掲げるに至った、
大正から昭和にかけての
国税の技師達と
秋田の酒造家達の
人間味溢れる群像劇があります。

この辺の逸話の数々は、
『秋田県酒造史』に纏められていますが、
「14号酵母」(金沢酵母)の産みの親「池見元宏」の
ご尊父「池見元一」が方々に読み物を出しています。
この父子も秋田生まれの技師です。

日本に於いて、
長く銘醸地とされてきたのは、
「灘」や「伊丹」位でして、
〈上方の下り酒〉と尊ばれました。
それ以外の地域の酒と云えば
地の酒〈地酒〉で侮蔑の対象でした。
「なんだ〇〇料亭ともあらう者が地酒を使つてゐるのか!」
などと言われていたのです。

明治に入って、
経験伝統から科学技術として酒造が確立し始めた頃、
「京都」や「広島」が品評会で首位を占め始め、
新たに銘醸地と呼ばれ始めました。
現在【醸造試験場】の本部が広島にあるのはこの為です。

この頃も秋田はまだまだで、
秋田の一流の料亭と云えば、
灘酒か、鶴岡の大山酒が精々でした。

秋田の酒が全国に名を上げていくのは、
秋田の酒造りを語る上での最重要人物、
大正7年から赴任した
『花岡正庸技師』の登場を待ちます。
長野生まれで、
酒蔵の長男でしたが、
焼失の為、酒税鑑定官の道に、
退官後は長野に戻りますが、
その後も秋田と縁深く、
指導中に【天寿】で客死しました。

赴任中は優れた指導力と行動力を発揮して、
秋田の気候風土に適した酒造技術を次々と打ち出し、
《秋田流寒造り》
と称する低温長期醸造法を確立させました。
これは現在日本中で行われる吟醸造りの大元です。

実は先に秋田で寒造りを試行錯誤していたのは
【両関】で、
独力で草分け的に
鑑評会で優等賞に入り込んだりしたのですが、

こうした革新と指導の甲斐あって、 
赴任3年後には、
秋田酒が入賞の常連に、
昭和初期には、
秋田酒が品評会/鑑評会で
上位を占めるようになりました。

また、
花岡技師は秋田人では無いのに
県外酒排斥にも熱心で、
名の通った秋田の旅館料亭に訪れては、
信州気質の理屈と勝気と粘り強さで説得し、
灘酒から秋田酒に替えさせ、

清酒品評会の好成績を受けた祝宴で飲み歩いていた際、
繁華街で灘酒の飾り樽を見つけるや、
「秋田の酒を飾れ」と喝破投げ飛ばし、
《桜岡技師川反で大暴れ》
と紙面を飾る熱心さで
秋田の酒質向上や
酒に関わる全業界の体質改善に
多大な役割を果たしました。

さて、片や、
当時まだちょんまげを結っていたという
保守堅物で有名だった銀鱗の老主人
『12代目那波三郎右衛門』はと云うと、

丁度電力が普及し始めた時代です。
精米機が導入され始めてました。
しかし、どんなに技師が説得に訪れても、
電力への切り替えに承知せず、

「水車精米を続けたい!」vs
「機械精米にしましょう!」
という一大対決が起こっていました。

そこへ、
信州気質で理屈と勝気と粘り強さの
花岡技師が派遣されます。
算盤も弾きながら細々と意義を説明され、
遂に納得。 

感じ入った老主人は、
以後絶大な信頼を置き、
その花岡技師の技術と思想に基づいた設計を
全て取り入れ、
大枚はたいて昭和初頭にあまりに進歩的、
全国でも稀な鉄筋コンクリート造の
酒蔵を建てたのでした。

【米の秋田は酒のくに】【美酒王国秋田】
という標語が長く使われていますが、
これが広く認知されていく為には、
大正昭和の酒造黎明期に於ける、
秋田の各地で起きた
技師の熱意・技術と
酒造家の意欲・研鑽の
合致があったのです。

そんな秋田酒の胎動を支えてきた
『銀鱗』の遺産は2028年に築100年。
”今”と”昔”に思いを馳せ、
”22%”と”78%”に分けるという
ユニークな着想で
100年目を迎えていこうとしています。
取り敢えず2028年迄は続け、
毎年何かしらマイナーチェンジをしていきたいとの事でした。


【22%】は『今』を表した商品で、
精米技術が今ほど発達しないと
磨きだせない22%精米です。
水車搗きでは何年掛けても無理です。
使用酵母は、
平成に入ってようやく出せるようになった
青りんご系の香りの最高到達点と云うべき、
協会18号。
今だから出来る事を掛け合わせました。

青りんごを思わせるような
フルーティでスッキリとシャープな香り立ち、
口当たりはなめらかで、
ジューシィな酸と軽やかな甘旨が口の中にふくらみます。
後口を苦渋が引き締めつつ、後味フェードアウトしていきます。

出品酒的な風合いを感じます。
燗冷ましが乙です。

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