※販売店限定
蔵元:『飛囀』飛良泉本舗
度数:12度原酒
使用米:秋田酒こまち
精米歩合:50/60%
日本酒度:-14.0
酸度:3.0
アミノ酸度:非公開
使用酵母:きょうかい№77
ほんのり乳酸感、柑橘、熟リンゴの風味を感じつつ、
ほんのり甘やかな透明感のある香り立ち、
舌先にキュートな酸を覚えつつ、
甘酸が軽やかに通り抜けます。
喉越しに若干の刺激を覚えつつ、
後味フワッと消え入ります。
あっさりさらっととまだまだ酒としては未分化な雛鳥です。
温めると優しい砂糖水。
冷えるとより甘やか乳酸透明感で甘いヨーグルトの様です。
燗戻しでやや艶が出ます。
平成29酒造年度(BY)より立ち上がった新酒銘『飛囀』の記念すべき第一作目であった「雛」
1BYからは、この商品を飛囀シリーズに於ける旗艦商品と位置付けるべく売り出される事となりましたが、酸に超特化した「鵠」、その後の「䴏」など、変態的商品が爆発的に流行り、旗艦と据える目論見は頓挫しました。
飛囀シリーズは真面目な酒を中心に変わり種を限定的に売っていこうと云う、ポテチ的感覚を目指していましたが、衆寡敵せず。
5BYからは、シリーズ全体を酸に特化させて、ピュレグミ的立ち位置に寄せます。拠って「雛」も大幅にリニューアル。
若様オリジナル酵母から、酸特化御用達のリンゴ酸高生成酵母「きょうかい№77」に統一され、コンセプトも低アル原酒となりました。『飛良泉』では最も低い12°原酒です。
低アルコール原酒と云う事は、本来の日本酒なら、酵母が自ら生成したアルコールで自滅する20°台まで世界で唯一度数を上げられる処を大分未熟な段階で止めると云う事です。
甘酒を造り乍ら、ヨーグルトを造り乍ら、酒を造ると云う酒造工程の中で、酒が形造られていく前のまだまだ未分化な状態は、正しく字義通りの“雛鳥”です。